三つ首白鳥亭

−再生する世界−

魔術師は星とともに

あとがき

これは平成16年3月から11月にかけて書いた。

なんだかロマンチックなタイトルになった。魔術師も星もちゃんとタロットとしてあるし本編に関係するのだが、つなげてみるとすごい事に。まるで少女漫画のようである。もちろん本編にロマンチックさはない

北京シェルターの金白宝と護衛のスティル登場。金は韓国系のレポーターで作中でも韓国語をぽつりと話す。これを書いていた当時韓国ドラマの流行があったので「どうせ書き終わるころにはブームも終わっているだろうな」と思っていたら、どっこい定着していた。もちろん熱しにくくさめやすい自分はいまだに韓流にのっていない。
2人ともちょいやくのつもりで出したら竹屋と同じように意外とでしゃばった。特に白宝は喋りすぎで大幅に削る事になり大いに苦しんだ。ちなみにスティルの乗っているAGホークモスの和名はスズメガ。

相方に読ませたらいくつか登場キャラの落書きをした。そのうち1つのフォーチュンが本当に麗しくてびっくり(散々作中で美形だ美形だと言っておきながら、自分にはいまいち顔の見当がつかなかったのである)。本当に冬華以上に美しい。正直冬華の立場がない。さぞフォーチュンは作品内でもてないであろう。

じゃがばたについて
以前大学(自分の母校ではない)の文化祭に行った時食した。もちろん今までも食べた事があったが寒風吹く中たっぷりバターのかかったジャガイモはことのほかおいしかった。たしかに高価なおやつではないが、これに関してのみフォーチュンの意見は間違っていると思う。じゃがばたはおいしい。

これを書く上での銃の調査や勉強はろくにしていない。さぞ詳しい人をいらだたせているのだろう。何かに詳しい人たちにとっていい加減だったり勝手なイメージのもと書かれるのは非常に悔しい事なのだ。自分も以前商業誌で同じ経験をしたので悔しさと無念さ、作者への恨みはよく分かる。
それを反省した訳ではないのだが、今回戦車については少し勉強した。小説のために勉強したのではなく「ジャンボジェット機の飛ばし方」という本に戦車編が載っていたので引っ張り出しただけである。なお本当に2人だけで動かせるのかは不明。もし動かせないのだったらこの近未来世界で技術進歩があったのだと解釈してください。ちなみに本は面白かった。