あとがき
これは平成16年2月に書き上げた再生する世界の続編である。先に断っておく。とりあえず、嘘をたくさん作中でついた。精神同調なんて物があるとは自分でも思っていないし、作中に存在する武器やAGは公式資料以外は自分が適当に作った物ばかりである。よって「こんなもの存在しない」という突込みに対してはそうだと思う、としか答えようがない。自分は兵器や機械、軍的知識は弱いのだ。
今回は状況から小説を書き始めた。
ここはどこ、わたしは誰、持ち物なし、人もいない、の状況が初めから起きたら面白いだろう、と思い、その後どうしてこのようになったのか、などの話は全て後から考えた。
もう1つ、世界観を複数の作家が共有するシェアード・ワールド小説ならではの事をしてみようと思った。他の作者さんのキャラクターの登場である。今回時間軸的に登場しやすそうなキャラとしてじおん残党氏のグリーレ兄妹においで願った。オースターンは次回への伏線の適役として登場させた。彼(彼女?)がどう活躍するか、あまり自分でも考えていないのだがきっと次回でもはっちゃけるだろう。
今まで自分は話は一応なりとも完結させていたのだが、今回初めて強烈に「次回に続く」いわゆる引きというものをやってみた。次回では今までよりも大規模な話をやってみたいと思っているのでそれに対する伏線である。ひょっとしたら次回で世界地図が変わり、他の世界観を共有している作者の方々に迷惑をかけるかもしれない。その時はすみません。
実を言うと今回やっとフォーチュンと全の本名が決まった。今まで2人とも商売用のあだ名と下の名前でしか呼ばれていなかったのである。なんて事だ。フォーチュンの本名は次回作で公表予定。
今回登場した竹屋のバイオテクノロジー簡易解説は自分の懺悔である。
自分は一応生物やバイオテクノロジーについても勉強したので「バイオウェポンは化け物だよ」と簡単に済ませるのは教えてくれた先生方に申し訳なく、それに対して苦しい説明をした証である。ついでに改めて考えたら、自分自身がずいぶんバイテクについて忘れていたため、本当に苦しい解説になった。



