あとがき
この作品は平成13年の5月から10月に渡って書いた。感想は一言でいえば悪戦苦闘で死屍累々。アキトたちにとっても、作者にとっても。
自分にとってこれはとても書きにくかった。どうしても1箇所書けない所があったので飛ばしたりもしたし、HPにあげるに当たって大幅に書き直したところも最低2箇所はある。他の作品と違ってその約3倍くらいは長いし。
内容も辛い。小説の登場人物が辛いと、書いている方もとても辛いのだ。しかし辛い目に会わないと成長もしないし、実際の戦闘がきつくないわけもない。というわけで心を鬼にしてひどい目にあわせた。ごめんね。
今回やっと女の子が登場。今回間違いなく最も苦しかった人は彼女(人間ではないが)。
彼女はアキトたちに同行するが、口で言っている以上の深い動機がある。しばらくは明らかにならないが。
しかし、やっと女の子登場なんて、なんて色のない話だ……
地下道の一族について、つれづれと。
獣人の中で2番目に数が多い種族。(1番目は耳の長い小動物系の草原走りの一族)
ねずみの獣人で、一般的に小柄、器用度、敏捷性に長ける。そこ代わり筋力、耐久力は劣る。
特徴としては暗視能力と(これはたいていの獣人なら持っている)病気に強く、めったに感染しない。
昔は差別されていた。そのせいで今でも同族で群れて、めったに単独にならない。
同族の結びつきは強く、独自の情報網がある。
親戚種として根っこの一族がいるが、性格的が違い、住んでいる地域も違うため、あまり接点はない。