あとがき
平成15年10月から翌年1月にかけてかき、18年の1月にかけて寒さに凍える中入力した。イーザーとキャロルのけんかについて
仲間内での不和は困ったものだが、自分としてはやっとか、という感じである。
もともと2人は相性がよくない。最悪に近いのかもしれない。
人がよく困っている人を見捨てられないイーザーと、目的のためなら仲間も裏切れる冷酷で現実的な密偵のキャロル。性格が正反対である。これではいつけんかをしてもおかしくない。
けんかをさせようと性格付けをしたわけではなかったが、この不一致に気づいてからはけんかをさせて周囲を慌てさせるのを楽しみにしていた。
ちなみにけんかで困るウィロウを「ウィロウはでかいのにかわいいな。それに比べてミサスは小さいのにかわいくない」といっていたら相方にそんなことはないといわれてしまった。
さらに書き進めていって懐中電灯の明かりでミサスが顔に手をかかげるシーンで「ほらかわいい」と主張されてしまう。
う〜ん、そうか、かわいいか……
フィルについて
再登場。扱いはひどいものだが
はじめ登場させた時は同行者の1人にするつもりだった。ついでに道中悲惨な最期を遂げる予定でもあったが、土壇場で気の毒になって却下。
「彼はあの後どうなったのだろう、秋人がいなくなったのだからさぞひどい目にあっただろうな」と色々思い、今回のこともその件で左遷の憂き目に会い危険な任務についている―と想像したが、よく考えてみれば1話の時点で危険な仕事をしているのだからもともとそういう職務なのだろう。
どの道ろくな目にあわない男である。気の毒に