あとがき
これは平成15年11月に書き上げた小説である。当初は「試練の洞窟に少女と少年が挑む」と言う設定だったのだが、いつの間にか規模が大きくなった。ついでにページ数も多くなった。
それからもう1つモデルにしたのが、当時はまっていた新居昭乃さんの音楽CDである執筆時、横でずっとかけて書いていた。後で確認すると自分がイメージしていた物と新居昭乃さん当人のイメージしていた物とはずいぶん違ったようだが、それもまた一興。
自分は小説のキャラクターの名前は大抵適当に決めているのだが、今回だけは皆由来がある名前となっている。
ハーディならぬハーベストはもちろん収穫の意味だし、ライはライ麦から、麻は繊維植物、オーチャードは牧草、ミントは香辛料、鬱金は染料作物(ただし、漢字が少し違う)から取った。
それからもう1つ、明記はしていないが、カーリキリト世界である。今回やってみたかった事としては精霊術と法術のクローズアップがある。この2つは使い手が少ない、と言う事になっているので当たり前ながら連続長編の方ではほとんど出番がない。
