あとがき
これは平成25年1月8日0:22に入力し終えた書き始めたのはいつかは自分でも覚えていない。元々「架空都市」と平行して考えていたので起源は同じはずだ
書いては止めて書いては書き直してしばらく止めての繰り返しだったので数年がかりで書いたのではない
ネタ帳を確認したら最古の記入は平成20年1月だった
また平成18年1月に書いた、「はるか」という中学2年生が主人公の架空都市っぽい話もある
これが確認できる最古だろう
昔の宿題をようやく終わらせた気分になった
完成するまでに長くかかったので色々ぶれている
一人称にしようか三人称にしようか悩みながら書いたので、あっちこっちでぶれぶれであるし、
青梅の一人称や主人公の呼び方も揺れが大きい
「架空都市」とは姉妹作の関係に当たる。同一の発想やテーマがいつの間にか分岐してこうなった。
「架空都市」を読まなくても話は通じる。
共通の登場人物である一条大介は、化けて出るならどこぞの知らない後輩より高野サイのところに化けるべきである
(もっとも出てきたら色々台無しになるのだが)
教えていないメールアドレスに連絡が入ったのは実体験。なんで分かったのかいまだに分からない
道中のメモ用紙を探す過程は当時流行していたフリーゲームIbの影響による
途中出てくる旧図書館にあった人の気配は「キョウとサキ」の2人によるものである
渡辺先生は実名。ありふれた苗字だし下の名前は出していない(知らない)ので問題ないだろう
一色高校は日坂高校の隣にあるライバル高校。日坂高校モデルの学校もすぐ横に別の高校があった
かなりどうでもいいことだが、これで四季の名前が揃った
大谷秋人、大谷夏輝(カーリキリト)、双琉冬華(再生する世界)に続く
以前「架空都市」で高野サイを書いた時、つくづく後ろ向きで行動的ではない主人公だと思ったが
それより行動的ではない主人公である。もっと暗くて内向的で陰鬱
ここまで鬱々とした主人公は自分史上初である。よく主人公が張れたものだ
がんばって青梅が引っぱったからなんとか完結できた。ひとりなら未解決で終わっただろう
サイに続いたので、自分でも陰鬱とした気分になってきた。次は明るい人を主人公に据えたい
途中青梅と春香が口論するが、どっちが悪いものじゃないと人事として思う
青梅のうんざり具合も分かるし、春香の怒りも分かる
高校1年生同士でこのことを理解しあうのはちょっと無理だろう
春香は酒飲みである。未成年、しかも15歳なのに
15歳なんて自分が今までに書いた小説の中でも最年少の主人公だ(並ぶのが秋人の15-16歳。作中で15ヶ月経過)
その上現代日本人。なのに酒飲み
前々から飲酒するキャラを書いてみたいとは思っていた
今まで酒をたしなむキャラはいた。いるが、本当に会話の潤滑財や食事のお供ぐらいである
当たり前だ、酒なのだから。でもどうしても酒メインで書きたいと思った
そしたら高校生アル中一直線キャラになってしまった。これはうっかり
未成年なので作中での酒の調達事情には結構苦労した
ちなみに高校1年の3月で15歳なのは結構きつい。大半の人がとっくに16歳になっているはずだ
きついけどどうしても15歳にしたかったので押し通した
ふと同じ学年の図書委員の人が、なにか雑誌?関係へアルバイトをしていて自分の書いた小説を職場に見てもらっていて、という人がいたのを思い出した。アルバイトさえしていない自分にはまさに沈丁の気分だった
彼女は今どうしているのだろうか。もしかしたらプロになっているかもしれない
自分だって趣味の小説がこんなに続くなんて思わなかった。世の中は予想外に満ちている
作中で春香は喫茶店にどきどきしているが
夕食がひとり外食で、その上堂々と飲酒なんて喫茶店どころではない。下手すれば大人でもできない人はいるのに
その上コンビニで酒買って外で飲酒。おっさんでも普通そんなことしない
自分がミスドに行くようになったのは成人してから。地元にはなかったので
今は愛用している。安いし、コーヒーおかわり自由だし
そして竹原と春香はきっと気が合う。メル友になればいいのに。でも似たもの同士だからならないだろう
ちょっとだけ出てきた図書委員主催のニチラブと同じものに、自分は投稿したことがある
作品は今から考えれば面白くなかった。しょせん素人の高校生だ、仕方がない
自分は図書委員も兼ねていたので選考もしていた。よかったのか?
作中では携帯電話が重要な役割を示すのだから、メールで青梅と春香のやりとりをさせたかったのだができなかった
舞台は秋人たち(カーリキリト)とも繋がっている関係上、平成9年ぐらいということにしておく
パソコンは自宅に普及していないしスマートフォンはない、携帯は珍しくないが持っていなくても不思議ではないころ
コンビニでお酒を買っても成人認証もない時代だ
秋人の案を考えたのがそのくらいだったので、その社会性が反映されている。まさかこんなにPCが普及するなんて思わなかった
もし平成25年の世界だったら間違いなく青梅にスマートフォンを持たせている